どんな環境に生まれ育っても
意欲と創造性を
育める社会でしょうか?
私たちは、自分にラベルを貼り、自信が持てず、
意欲を持てずに毎日を過ごす10代に
たくさん出会ってきました。
彼らは、ほんの些細な「きっかけ」で前向きになり、
努力できる自分に変化できる、可能性に満ちた存在です。
多様な人と出会い、語り、悩み、学ぶ機会さえあれば。
「こんな風になりたい」という憧れを
見つけることさえできれば。


誰もが未来をつくりだす意欲と創造性を
持つことができるはずです。
しかし、その「きっかけ」に
出会えずに過ごす10代がたくさんいます。
たまたま出会った環境や受けられた教育に左右されずに、
どうすれば、すべての10代が意欲と創造性を
育むことができるでしょうか?
私たちが捉えている社会課題
すべての子どもたちに
未来をつくりだす
意欲と創造性が必要
意欲と創造性を
育む機会が
生まれ育った環境に
左右されている
10代を育むことを
親と学校だけが
背負う限界
自己責任論で片付けず
親と学校に丸投げもせず
10代を社会全体で育む
新しい当たり前の必要性
すべての子どもたちに
未来をつくりだす意欲と創造性が必要
予測不能な変化が起きる時代を100歳まで生きるかもしれない、今の子どもたち。
自ら人生を切り拓き、豊かに生きていくためには、生涯学び続ける「意欲」と
変化の激しい時代を楽しみチャンスに変える「創造性」が必要です。
NPOカタリバが考える意欲と創造性とは

意欲
誰かにやらされるのではなく
自分ごととして探究した経験を持ち、
自ら意欲を灯して生涯学び続ける力のこと

創造性
困難な中でも自由にものごとを発想し、
実際に取り組むことで磨かれる
課題発見解決能力のこと
思春期の頃の出会いや経験が与える影響の大きさ

10代の頃に出会った人、本、映画、漫画、部活などの経験が、
今の自分に大きな影響を与えている、ということはありませんか?
まだ何者でもなく、間もなく大人になろうとする、
繊細で多感な思春期は、多くの人にとって特別な期間です。
この時の良い経験も悪い出来事も、
その後の人生において大きな影響を及ぼします。
私たちはこの思春期に、多様な人と出会い・語り・悩み・学ぶ経験や、
「こんな風になりたい」という憧れを見つけることが、
未来をつくりだす意欲と創造性になると信じています。
自己肯定感が低く意欲を持てない10代
しかし、日本の10代は自己肯定感が低く自信がなく、意欲を持てていないと言われています。


どんなに何もやる気がでないと言っていた子も、自分が嫌いだと言っていた子も、
自分の持つ可能性のイメージが変われば、身の回りの出来事の捉え方が変わり、
日常の機会をチャンスに意欲と創造性を伸ばしていくことができます。
心に火を灯す「きっかけ」さえあれば・・・
「きっかけ格差」が広がる日本社会
教育機会が平等に行き届いていると言われる日本ですが、生まれ育った環境や受けた教育によって、
意欲と創造性を育む「きっかけ格差」は広がっていると感じています。
その背景には、地域特性や家庭環境、震災など、様々な事情があります。

身近に年の近い先輩がいないことで
思い描ける進路選択が限られる
過疎地では、地元にはない進路を選択した先輩が都市部に行ってしまうことで、身近におらず、思い描ける未来の選択肢が限られてしまう傾向にあります。
「大学生という存在に会ったことがない」という子も珍しくありません。大学進学率自体も、都市部と地方の地域差は広がっています。



家庭環境が理由で進学や夢を諦めたり
やりたいことができない
家庭環境が子どもたちに与える影響は多岐にわたります。特に経済的な課題は様々な問題と複雑に絡み合い、深刻化しやすい傾向にあります。塾に通うこと、習い事に通うこと、高校や大学に進学すること…そのどれもが難しく、日常生活を安定して過ごすことも困難な環境に置かれている場合もあります。



突然日常を奪われ、心身ともに疲弊し
未来への夢や希望が持てない
自然災害大国と言われる日本。全世界で起こったマグニチュード6以上の地震の20.5%、災害で死亡する人の0.3%、災害で受けた被害金額の11.9%が日本と言われています(一般財団法人国土技術研究センターより)。災害によって被災者となった子どもたちは、日常を突然奪われ、心身ともに疲弊してしまいます。また復興が進んでも、心のケアは長期的に必要であり、災害によって夢ややりたいことを諦めてしまうこともあります。
10代を育むことを
親と学校だけが背負う限界
身体の発達と心の発達にギャップが起こり、アンバランスになる思春期世代。
ヨコの関係にある友だちとは自他ともにラベリングしあい、傷つきやすく、
タテの関係にある親や教員に対しては、依存心と自立心の間で揺れ動き、重要なことは話さない。
そんな複雑な思春期世代を支えるにも、家庭は共働き夫婦やひとり親家庭が増え忙しく、
学校教育に求められることは増える一方で教員の負担も増すばかり…。
10代の意欲と創造性を育むことを、親と学校だけが背負うことは、限界が訪れています。


10代の意欲と創造性を育むことを、自己責任論で片付けず、親と学校に丸投げしない。
きっかけ格差を超えて、社会全体で育む新しい当たり前が必要です。
NPOカタリバ設立のきっかけ
同じバックグラウンドを持っていても、たまたま出会う家庭環境や
教育機会によって、描き出せる未来のイメージさえも違ってしまう

NPOカタリバ設立のきっかけは、代表の今村久美が大学生の時に高校時代の友人たちの言葉にショックを受けたことに始まります。岐阜県・飛騨高山で高校時代までを過ごした今村は、「自分もこんな大学生になりたい!」と強く思える先輩に出会ったことがきっかけで、受験に向き合い志望校に合格。東京での自由で憧れの先輩たちに囲まれた大学生活を心から楽しんでいました。しかし、成人式で帰省した時に久しぶりに会った友人たちは「大学なんてつまらない」「刺激がない」「毎日がヒマ」と口を揃えて言います。「私と友人たちとは、一体何が違ってしまったのだろうか…?」そう思い悩むことになった彼女が至ったのは、「同じバックグラウンドを持っていても、たまたま出会う家庭環境や教育機会によって、価値観が違ってしまう」という考えでした。「こんな大人になりたい」という憧れや目標を持てるか否かで、描き出せる未来のイメージさえも違ってしまう・・・どうすれば、機会や環境の差を解消できるのか?その答えの1つとして、三箇山優花とともに2001年にNPOカタリバを設立。高校への出張授業カタリ場プログラムをスタートしました。
4つのテーマで様々な活動を
NPOカタリバは4つのテーマを掲げてサービスを開発しながら、学校に多様な出会いと学びの機会を届け、
社会に10代の居場所と出番をつくることを目指した活動に、全国で取り組んでいます。




Abouot Activity
↓
More Information
団体情報をもっと見る

団体情報

団体情報

団体情報

団体情報